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題名「not here, ここではありません」  koi-de-lab
コメント koi-de-lab  「not here, ここではありません」
2016年5月7日(土)  14時〜 / 16時〜 / 18時〜  入場無料

location : gallery COEXIST-TOKYO Tokyo,japan
Kazuhiko Koide / Minako Horiguchi

coexisted
東京ホテル  HOTEL TOKYO /Onoda Kenzo

conceptor : Kenzo Onoda
organize : Kazuhiko Koide

■東京に来ると懐かしい気持ちになる。市街地を離れ住宅街を歩けば昭和の中頃からあるような個人商店や路地の風景がまだまだ残っているからだ。翻って今わたしの住む地方都市には、もうそういう風景がなくなってきた。昔ながらの古い店舗は消えてコンビニやアパート、駐車場になり、郊外の田畑跡にも太陽光パネルが並んでいる。不景気とか後継者不足とか理由はいろいろだろうが、昔ながらの生き方、生活のあり方を維持する余裕がもう地方都市にはない、ということになるのかもしれない。
■あの日々いらい東京は躁状態になったと誰かがいった。いっぽう地方には鬱が蔓延している。躁にも鬱にもふりきれないひとは離人症を発症する。自分が自分であるという感覚の失われた精神の症状。いまや誰もが幽霊のような、「また異なる存在」になった。
■わたしたちは本当はもうずっと昔にいなくなっていて、こうして今ここにあるように感じているのは、実は「また異なる存在」としてなのかもしれない。そんなふうにおもうとなぜか少し安堵する。こうして今ここにいながら、あの日々以降の時間があったことを心の底から信じられていない。果たしてわたしたちは今ここに存在するのか。この演劇はその不安と戦うことを選ばない。むしろ肯定する。たとえば肉体を忘れてみる、死者のように見、聞き、ふるまい、考える。■演劇は降霊術だ。アカズノマをひらく。死者と共存する。誰にも等しく、死に価値の無い世界が立ち現れる。

koi-de-lab  小出和彦
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